複素数の振幅
そこに宇宙がある
あなたの裡にも
abstracted distractions
20250419
観覚
たとえば展覧会に臨む
ひとり、観覚を味わう
味わい観る観覚
作品は照り返し
ことばに成る前のことば
眼に聴いてみる
煙立つ
ゆらぐ輪郭
見えない火種
心相に立ち会う
静かの海
さざなみの音
作品と私が干渉する
重なる紋様
私の観覚
素直を置いてみる
此処に
この場所に
そして、私を知る
私は余韻を抱きしめる
ありがとう
20250416
残像の玉子
どこかにつながっている
20250414-03
追われて追われて
逃げて逃げて
かくれんぼ
子どもたちには
見えている
子どもたちには
聞こえている
もっとここに居たい
光のプール
20250414-02
お一人さまの味わい
それは
言葉にならない領域
あるいは
言葉以上に語るもの
想像できるだろうか?
雑踏にひとり
シンクロした時
応答の景色が変わる
曖昧さとゆらぎ
そこに美しさがある
境界を超えて
示現の矢
風景は
断層のレイヤー
重なりは
遥かなる記憶
目の前に
一枚の絵
わたしは
心相を描く
浮いています
羊水かもしれない
20250414-01
眼前の風景を描く
足りないものに気づく
描く自分の姿
描き足してみる
また足りない
描く自分の姿
描き足してみる
まだ足りない
描く自分の姿
終わらない
わたしの視点
20250408
ぼんやりが好き
まどろみの朝
二色を合わせ持つ
ゆらぎの中で
ぼくが居る
20250405
眠りの中にあふれることばたち
回避したいことばも多い
救えないことばもある
闇は深い
手垢のついていないことば
生まれたばかりのことばだろう
輝き弾んでいる
両手でふんわりと受け留める
気持ちの良い感触
大切にしよう
記憶の中で生きている
記憶は上書きされる
記憶の振動もつれ
そして、Visual Poem
20250404-1
徒花
ある朝、ひとつの花が咲いた。
夜には花を閉じている。
一夜限りの開花。
受粉はワンチャンス。
実を結び、やがて弾ける。
種子と成る。
ひと花ごとの営み。
実を結ぶことなく、落下する花も。
徒花は土と成る。
20250404
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