36way.net >Page1:Index >011:公園のベンチ-024-憧れの地
自身の体温に包まれた地
食することなく眠れる地
自身の眠りを自身が意識する地
もはや身体を必要としない地
真夜中の公園は相変わらずベンチが点滅している。いくつかの灯りが消え、いくつかの灯りが点く。ベンチに座る人、ベンチを立ち去る人。そんな光景が遠く彼方にまで繰り広げられています。わたしのベンチもまた、彼方からは点滅するベンチのひとつとして映るのでしょう。
これを、ここに、置いてみたわ。 透明になるまで。 ただそれだけの幸せ。 わたしのポケットの中で。
2023/11/01