36way.net >Page1:Index >037:Grotta Mishina 三科琢美 個展
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Grotta Mishina
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10代の頃より皴や迷路のような線を描くことに没頭し始める。線が体内から溢れ出てくるような解放感と共に羞恥心のような、相反する感情を抱き抽斗の中にしまわれたのだが、その時の高揚感が私の手に残った。 大学生の頃、イタリア旅行で「グロッタ(人工洞窟)」に出会い、その怪しげな開口部から見える暗がりに興味を惹かれ、導かれるように中を覗いた。薄暗いグロッタの内部に目を凝らすと、無数の部分がつながり合い、混然一体となって迫ってくるようであった。 自然の驚異から身を守るための直線的世界、それを乗り越えようとする力。どちらか一方ではなく、二つの間で揺れ動く天秤のように。未知なるものを求める好奇心がグロッタの中にある。 |